日本中の教師が授業力を競う全国模擬授業大会
「全国模擬授業大会」は、栃木県の開倫塾様が創案され、「チョーク一本で教育改革を」をテーマに、教育現場に立つ教師のみなさんの指導技術向上をめざした大会です。毎年5月に足利市、10月に名古屋市で大会が開催されており、10月27日(日)に名古屋市東区の名古屋中学校・高等学校を会場に、12回目の「全国模擬授業大会 in Nagoya」が開かれました。
12都府県から45団体約200名が参加。多くの学習塾・中学・高校の教師が工夫を凝らした授業で予選にエントリー。部門(教科)別予選・部門別決勝・最優秀賞決定戦で、日ごろの授業力・技能・工夫を競い合いました。
山岡がグランドチャンピオンを獲得!団体戦でも野田塾が1位
社会代表の山岡元は、裁判員裁判の仕組みを、昔話を例にして分かりやすく解説。入試問題も取り入れた授業は生徒の興味をひき、歯切れのいい話し方が非常にわかりやすいと評価され、社会科チャンピオンに選ばれました。さらに、各教科のチャンピオンが競い合う、グランドチャンピオン決定戦でも優勝!みごと、日本一の教師に輝きました。また、理科部門からグランドチャンピオン決定戦に勝ち上がった田島康平が、第3位を獲得しました。
さらに、出場団体ごとに総合点で競った団体戦では、野田塾が見事1位を獲得しました。
野田塾が多部門でチャンピオンを獲得!
グランドチャンピオン獲得!
社会部門:チャンピオン獲得!
山岡元
社会代表の山岡元は、上述のように、分かりやすい解説、歯切れのいい話し方がなどが評価され、社会科チャンピオンに選ばれ、さらにグランドチャンピオンも獲得しました。
団体戦部門:チャンピオン獲得!
野田塾
各個人の成績だけでなく、全国から集まった各団体の間で争われた総合成績でも、野田塾が1位を獲得。教科を問わない指導力の高さ、教師陣の層の厚さが改めて証明されました。
数学部門:チャンピオン獲得!
松下佳史
数学部門の松下佳史は、三平方の定理を利用し富士山の山頂から水平線までの距離が求められること、さらに、これがGPSの仕組みにも利用され、学びが現実の社会で生きていることを伝えました。聞く者を引き込むような話し方、生徒への適切な問いかけなどが評価され、数学科チャンピオンに輝きました。
理科部門:チャンピオン獲得!
田島康平
2位獲得 渡辺雄飛
理科部門の田島康平は、最近の生物に関するニュースから、人間と生物がどのように関わっていくとよいかを考えるために、生態系と絶滅について詳しく伝えると共に、ニュースで見聞きする情報が学習する内容とつながっていることを実感できる授業を披露。聞き手を惹きつける話法や表情、具体的な事例を使った授業展開が評価され、理科部門チャンピオンを獲得しました。
また、渡辺雄飛は船から積み荷を水中に捨てたときの水位の変化を求めることで、「アルキメデスの原理」を分かりやすく伝える授業を行いました。難しい問題でも段階を踏まえた解説で理解させる点が評価され、理科部門準チャンピオンとなりました。
ルーキー部門:チャンピオン獲得!
杉山綾梨
ルーキー部門の杉山綾梨は、理科を身近に感じてもらうことをテーマに授業を行いました。授業を通して、理科の世界はこんなにも身近で楽しいものなんだと感じてもらうために、ペットボトルに関する不思議を題材としました。審査員からは、会場の「生徒役」とのキャッチボール、具体例の提示の仕方、発声の良さなどが評価され、ルーキー部門チャンピオンの座を獲得しました。
また、同部門の芳賀光莉は大化の改新を学ぶ中で、生徒が疑問に感じる点を紐解くような授業を行いました。審査では、冒頭で授業目標を明確にした点、スピード感や板書の分かりやすさなどが評価され、部門3位に選ばれました。
英語部門:2・3位獲得
林大輝・山田裕幸
英語科の林大輝は、自身の中にあった、英語の疑問を出発点とした授業を展開。基本をしっかりおさえ、さらにいろいろな文の付加疑問文を確実に作ることができるように工夫を凝らしました。授業では考えさせる働きかけ、テンポの良さ、声のハリなどが高評価で、英語部門第2位を獲得しました。
また、山田裕幸は誰もが悩む英語の時制に関する学習のなかで、現在形と現在進行形の区別ができるよう、中学1年生にもわかりやすい授業展開をし、わかりづらい状態動詞の理解のさせ方などが認められ、第3位になりました。
国語部門:2位獲得
神谷輝
国語科神谷輝の授業は、中学2年生の国語で扱う「走れメロス」を題材に、小説の「語り手」に着目し、より深く読み進めることのできる大切さや面白さを伝える授業を披露。文章の取り扱いが難しい小説の授業において、有名な題材なので、内容説明を省略した説明の仕方がうまく、聞きやすい授業だったと評され、国語部門第2位となりました。