高山さんからの手紙
IMCCD 高山さんからの手紙 #042

IMCCD 高山さんからの手紙 #042

様々な困難があってもあきらめずに努力すれば目標は達成できる!

一年中暑いカンボジアの自慢の果物・マンゴー

 みなさん、こんにちは。日本は夏真っ盛りの時期を迎えていることでしょう。カンボジアには、日本のように春夏秋冬はありません。カンボジアは一年中暑く、一番暑いのは4~5月頃。外気温で40度近くになることもあります。そして、この時期はカンボジアを代表する果物・マンゴー季節です。灼熱の太陽の下ですくすくと育った、おいしいマンゴーが味わえます。
 日本では黄色のイメージがあるマンゴーですが、品種によって多少色が異なり、完熟しても青色のものもあるのをご存じでしょうか。宿舎の私の部屋の前にある大きな木も、毎年200個~400個くらいの青い実がなります。糖度は20度ほどあり、マンゴーの王様といえる味!先日宿舎を訪れたフランスの研究者たちも「世界中いろいろなところに行きますが、こんなにおいしいマンゴーを食べたのは初めてです!」と絶賛されていました。

マンゴーを育てて加工し、世界に誇れる商品をつくりたい。

 現在、認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD松山市)が、地雷を探知して安全になった畑にマンゴーを植えて収穫し、それを加工した製品をカンボジア国内、そして日本や海外に流通させようと準備しています。無農薬で育った完熟マンゴーを、ドライマンゴーや焼酎に付け込んだマンゴーリキュールに加工して販売する予定です。完熟手前の青いマンゴーを4、5日保存して少し黄色くなったものの皮をむいてスライスし、日本製の乾燥機械で乾燥させ、製品にしています。さらに、マンゴー果汁100%のジュースを製品化することにもチャレンジ中です。
 製品化のコンセプトは、「おいしいこと」「健康にいいこと」「世界に誇れるカンボジア産の商品を」。コンセプトを貫いて商品開発することは決して容易ではなく、乗り越えなければならない様々な課題があります。しかし、あきらめれば必ず達成できると私は信じています。地雷を除去して安全になった畑から、おいしくて健康にいい、世界に誇れる商品が誕生すれば、こんなにうれしいことはありません。みなさんも、「正しいコンセプトを持って」「ひたすら努力」し、「あきらめないで」目標を達成してくださいね。