IMCCD 高山さんからの手紙 #038
コロナに負けず、将来への希望を持ち続けよう
ホテルから一歩も出られない、プノンペンでの十四日間の隔離生活
みなさん、こんにちは。私は今、カンボジアのプノンペンに到着して、ホテルで過ごしています。コロナ禍での入国のため、十四日間の隔離生活が義務付けられているのです。あと一週間、このホテルに滞在しなければなりません。 隔離生活では、ホテルの部屋から一歩も出られません。食事はホテルで予約もできますが、私は昼食だけ注文して、日本からレトルト食品などをスーツケースいっぱい持ってきました。飽きないように、日本の食料を工夫して食べようと思ったのです。部屋の中では、依頼された執筆、SNSやオンラインツールを駆使して日本の方との連絡や講演などを行っています。時間はたっぷりありますので、本でも読むことにしました。 部屋はゆとりがあるため、ストレッチや歩行運動、スクワットなどして、体力が落ちないようにも気をつけています。私も七十四歳。十八歳から約三十六年間陸上自衛隊で勤務していたので、基礎体力は残っているのかもしれませんが、時々年を感じることもあります。この活動をできるだけ長く続けるため、きつくても自分にノルマをかけて体力維持に努めようと思います。
どのような状況下でも将来への希望をあきらめないで。
隔離生活から解放されたら、カンボジア政府の外務省で仕事をすませ、政府関係者と情報交換をする予定です。その後、車で約450km離れた活動地のタサエン村に、九時間ほどかけて帰ります。日本ほどではないとはいえ、カンボジアでもコロナの感染者が増えているようです。カンボジアの学校は全校閉校しています。 我々の地雷処理活動は、このような中でも普段通りに続けてきました。村人との畑仕事も休むわけにはいきません。すべてコロナ対策をしながらの活動になりますが、大切なことはどのような状況下でも将来への希望をあきらめないで活動することだと思います。みなさんも希望を忘れず、コロナに負けないように過ごしてください。