MCCD 高山さんからの手紙 #037
どんな時も忘れずにいたい、謙虚さと礼儀正しさ
日本とは対照的なカンボジアの環境
みなさん、こんにちは。日本はいよいよ夏本番ですね。カンボジアは平均気温が30度近く、年中暑い国です。クーラーに慣れている日本人が、カンボジアで私のペースで活動すると、体調を崩してしまいます。現代的な生活は快適で便利ですが、自然環境に対応するのが難しくなるのです。 日本は「無菌国家」と言われるほど衛生的で、病院が多く、薬も簡単に手に入ります。一方、カンボジアは日本のように衛生環境が整っておらず、ゴミもいたるところに放置。公衆道徳や公衆衛生観念は低いといえるでしょう。しかし、驚くことに食中毒が発生することはほとんどないのです。もしかしたら、病原菌やウイルスに対する免疫力が高くなっているのかもしれません。
信頼される、日本の高度な技術と誠実さ
発展途上国であるカンボジアは、医療の整備もまだまだです。私は狭心症という持病の薬を日本の病院でまとめてもらっているのですが、プノンペンがロックダウンし、薬が底をついてしまいました。助けてくれたのが、日本人院長が営む、プノンペンで日本式の高度な医療を提供している病院です。オンライン診察で薬を処方し、450km離れた私のいる村まで届けてくれ、本当に助かりました。 この病院のように、日本の政府や様々な民間団体が発展途上の国を支援しています。誠実で信頼でき、技術水準の高い日本人の取り組みは、現地で大変喜ばれてきました。
謙虚で礼儀正しい、美徳の精神を大切に
先般、マスターズ優勝をつかんだ松山英樹選手を支える早藤キャディの行動が、「謙虚で礼儀正しい」と世界中で大きな話題となりました。ラグビーの日本代表選手たちが試合後にロッカールームをきれいに清掃する行動も世界中から賞賛されています。日本人の美徳の精神は、これまで度々、世界中の人から注目を浴びてきました。私たちも脈々と受け継がれてきた日本人の誇りを大切にし、後世に伝えていきたいものです。