IMCCD 高山さんからの手紙 #035
人のやさしさに、感謝の気持ちを
コロナ禍で世界の日常が一変
みなさん、こんにちは。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月末から8月下旬までの約6か月間という例年より長い期間を日本で過ごしました。しかし、県外への移動が制限され、講演や人にお会いする予定はほとんどキャンセルに…。動けないままでの活動は大変でしたが、SNSなどを活用し、できる範囲でカンボジアでの活動について広報を行いました。やっとカンボジアへと帰れることになったのは8月下旬。成田空港から韓国の仁川空港を経由し、カンボジアのプノンペン空港に帰ることにしました。
今までどおりとはいかないカンボジアへの帰路
成田空港はゴーストタウンかと思うくらい閑散としていて、人がわずかにいる程度。いつものように航空券とパスポートがあれば飛行機に乗れるわけでもなく、「PCR検査証」と「海外旅行保険証」を事前に準備しなくてはなりません。さらに仁川空港では、台風の影響で乗り継ぎ便が欠航。空港内のトランジットホテルは満室で、ベンチで一晩明かすことになったのでした。 翌朝には無事プノンペン空港へと出発することができましたが、到着後も今まで通りとはいきません。PCR検査を受け、陰性と判明するまでプノンペン市内のホテルで過ごさなくてはならないのです。外出や外部の方との面会はNGで、食事は昼も夜も弁当。陰性の結果が出てホテルを出られることとなったものの、14日間の外出自粛が条件でした。
道中で触れた、人々のあたたかさ
こうしてやっと帰ることのできたタサエン村。宿舎のみんなは笑顔いっぱいに出迎えてくれ、早速みんなでカンボジア料理を食べました。久しぶりの仲間とおいしい味。長い長い道中となりましたが、たくさんの見知らぬ方々に親切にしていただき、感謝の想いでいっぱいになりました。このような状況下だからこそ、改めて人のあたたかさ、やさしさというものを大切にしていきたいものだと感じました。