高山さんからの手紙
IMCCD 高山さんからの手紙 #034

IMCCD 高山さんからの手紙 #034

大変なときも、夢をあきらめないで

安全な田畑を取り戻し、安心して食べられる食物を生産

 みなさん、こんにちは。新型コロナウイルスの影響で、勉強や日々の生活も一変し、大変だったことでしょう。今後も感染対策を行い、身体を大切にしてください。  さて先回は、カンボジアが自立復興するための取り組みについてお話ししました。カンボジアは農業国ですので、農業の発展が国の発展につながります。しかし、1970年代から約30年近く続いた内戦により、農村部には400万~600万個もの地雷や、数えきれないほどの不発弾が残ってしまいました。現在は、その地雷や不発弾を取り除きながら、安全な田畑を取り戻し、そこで品質のいい農産物を作っています。無農薬・オーガニックをコンセプトとし、健康によいものばかりです。  最近では、バナナ、ドリアン、マンゴー、竜眼、カカオ、ジャックフルーツ、パパイヤ、ランブータン、モリンガ、キャッサバ芋、サトウキビ、レモングラス、コショー、コーヒーなどを作っていますが、知っている作物はどのくらいありますか?果物の王様と言われるドリアン、年中いつでも採れる大きなジャックフルーツ、赤っぽくてピンポン玉サイズのランブータン…はなかなか馴染みがないかもしれませんね。私が一番好きなものはマンゴーです。特に完熟マンゴーは最高においしいですよ!

チャレンジを続ければ、夢は必ず叶う!

 今、これらの作物をドライフルーツやお茶、焼酎やラム酒などに加工して海外に売ろうと村人と一緒にチャレンジ中です。どれも体によいものを目指し、無添加で砂糖なども一切入れていません。既に製品になったものもありますが、何年後かに収穫し加工製品になるものもあります。  これらの取り組みは、まだまだ始まったばかり。今後もチャレンジが続きますが、『あきらめなければ夢は必ず叶う』と信じて、これからも村人と一緒に活動していきます。みなさんも、大変な時期が続いていますが、あきらめない心を大切に、夢に向かってがんばりましょう。