高山さんからの手紙
IMCCD 高山さんからの手紙 #030

IMCCD 高山さんからの手紙 #030

続けてきた地道な努力は、いつか必ず実を結ぶ

日本に戻ったときも、地雷除去にまつわる活動を

 明けましておめでとうございます。お正月などの長期休暇中はカンボジアを訪問したいという方たちが多く、私はもう5年ほど日本でお正月を過ごせていません。今年も年末12月30日にカンボジアに戻ってきました。  帰国時もゆっくりとはいかず、講演会やTV・ラジオ出演、IMCCD活動へのご支援のお願いなどで各地を回っています。講演会では小学校によく行きますが、みなさん私の話を熱心に聴き、「地雷除去は怖くないですか」、「どうして危険な地雷除去をしようと思ったのですか」など積極的に質問してくれます。未来を担う子どもたちが、活動に興味をもってくれるのは大変うれしいことです。

社会は親亀、会社は子亀。よい社会がなければ会社も育たない

IMCCDご支援のお願いでは、様々な会社を訪問します。今では、快く話を聞いてくださり、多額のご支援をされる会社も多くなりました。それは、「会社としてよい社会を一緒につくりたい」という気持ちがあるからだと思います。いくら会社が順調でも、よい社会でなければ会社の存続はありません。  このことに気付いていない大人もまだまだ多いですが、案外子どもたちの方が素直に理解してくれます。以前、小学6年生の男の子が「大人はなぜ戦争をするのですか」と聞かれました。素朴だけど奥深いこの質問、皆さんならどう答えますか。

成果が出てきた国内活動。努力はいつか形になる

日本での地道な活動が実を結び、最近は多くの小学校での募金活動や、市民団体などによる募金活動・現地訪問が行われるようになりました。TVでドキュメンタリー番組を放送してくださり、活動を広めることもできたと思います。来年度くらいには、10年ほど働きかけてきた愛媛県とバッタンバン州の経済協力協定覚書の締結がいよいよ実現するなど、今後も活動域は広がっていくでしょう。  すべては、ご支援くださる方、興味をもってくださる方、事務局スタッフやボランティアスタッフのおかげです。地道に続けてきた努力はいつか必ず花開きます。未来のために、野田塾の皆さんも今を精一杯がんばってください。